[疑問]
フリーレンとティナーシャが戦ったら
・舞台設定
この二人を戦わせるには、それぞれ生きている世界をクロスさせる必要がある。
- フリーレンの世界にティナーシャを登場させる
コレに関しては絶好の人物が存在する。「女神様」だ。チラッと彫像か銅像にて、
白髪のエルフとして描写されていたが、北部連合地域にて民衆の願望から、
「像」の外見が本人の姿とかけ離れてしまうのは「ネタ振り」してあるので、
黒髪人間の姿でも問題無しだ。 - ティナーシャの世界にフリーレンの世界を紐づける
こちらはafter the end 4巻に出てくる「虚無大陸」が舞台として最適。
まあさきはafter the end 6巻にて、誰も住んでいないこの大陸で、
ティナーシャが放置していた呪具を破壊したのを訝しんでいたのだが、
自身の「体力強化」を得るためとはいえ、それによってオスカーとの出会いが
失われかねないことを考慮すれば、なんか釈然としない
(作者さんは、二人の出会いまでの過程に注力されていたが、
二人が一緒にいての「掛け合い」が本作の魅力だと思うのだが…)。
そんなわけで、最後の呪具が見つからないことから、
この大陸に最後のソレが有ったなら、「人の噂」が存在しないこの大陸で
呪具を探すことは困難と判断した…、と言うコジツケを採用する。
ついでに、両方の話に共通する、北部に大きな湖…なんてのも偶然だろうか?
[オッサンの妄想(ネタバレ多々有り)]
・対戦
その昔、魔王城と呼ばれていた古城は、無駄に壮大な外見と共に、
陰湿で何らかの「呪い」でも受けかねない雰囲気に部外者が近づくのを遠ざけている。
フリーレン、フェルン、シュタラクの三人は、少し離れたところから城を眺めていたが、
特に怪しい兆候も感じられず、誰も存在しない「廃墟」と判断して
足を踏み入れることにした。
静まりかえり、三人の靴音だけが響く内部は、80年前の勇者一行による戦いにより、
目標を逸れた魔法攻撃などで破壊された部位もあったはずだが、
現状は華美でない程度に修復されているようだ。
「次の部屋が魔王の間だよ。」
フリーレンのボソッとした言葉にフェルン、シュタルクは緊張する。
大人3人分ほどの高さと、兵士が10人くらい並んで通れるような巨大な両開きのドアを、
シュタルクが気合を入れて、片側だけ押し開く。
薄暗く、奥の方まで見通せない巨大な部屋へ進み、その中ほどで目が慣れた頃に
見えたのは…、一段高い演壇上の王座に坐した、黒髪、漆黒眼の小柄な女性??
「ようこそ、我が城へ」
よく通る澄んだ声と共に、何か、大昔に似たような文言を用いたことを、
少しばかり懐かしむ女。
「誰、あんたは?」
フリーレンは発言と刹那、その部屋に充満している魔力量に圧倒される。
「私はティナーシャと言います。ただし、この大陸では女神様と
呼ばれているらしいのですけど…。」
「女神様!? 人間の若い女性に見えるけど、とんでもない長寿だね。」
「そうですね…。 この姿で現出してから4千年くらいですかね。
逸脱者と言う人外なので体力的にピークの状態まで歳をとると、
それ以降、外見は変わらなくなります…。」
そう女は言うと、遠い昔を思い出したように、一瞬足元に視線を移したのだが…、
改めてフリーレンに
「あなたは何か願いが有ってココに来たのでしょう?
もし私に勝てたらその願いを可能な限り叶えましょう…。
ただし、私が勝ったら私の言うとおりにしてもらいます。」
「なんなのソレ、すごいリスクしか感じないんだけど…。」
「たいしたことではないです。私に負けたら…、替わりに魔王代理の職に
就いてもらいます」
「魔王代理って…。あんたは魔王なの?」
フリーレンの後ろでフェルン、シュタルクが身構える。
「これには深いワケが有るのですけれど…。80年前に貴方達勇者一行が
トラヴィスを殺してしまったのが原因なのです。」
「トラヴィスって…?」
「貴方が討伐した魔王トラヴィスは私がこの城に招いたのです。
もう少し、歴史をさかのぼってお話ししましょう。」
ティナーシャが手を少し振ると、3人の傍に3脚の木製の椅子が現れた。続けて、
「話が長くなるので、腰かけてください。」
3人は少し躊躇ったが、フリーレンは二人に目配せをしてそれぞれ椅子に座る。
「この大陸は2千年くらい前まで無人の大陸だったんです。
更に数千年前には人は住んでいたのですが、世界外から持ち込まれた、
身体を強化する呪具により人口が増えすぎて、
楔であったナフェアに全滅させられてしまったのです。」
「世界外とか呪具とか楔とかわかんないんだけど…。」
「まぁ焦らず、ゆっくり聞いてみてください。
この大陸から一度人がいなくなる前、人々が増えすぎた原因は呪具から生じた
霧のような気体を体内に取り込むことで、体が丈夫になり、寿命が延び、
人が死ななくなったせいだと考えられます。その霧を生み出していた装置が、
この世界で製造されていなかったのです。」
「つまり、誰かが持ち込んだということ?」
「そう、そのような世界外から持ち込まれた呪具、それは全部で
12個あるとされているのですが、それらを破壊することが私の使命なんです。」
広い部屋には、ティナーシャの声がわずかに反響しているのが感じられる。
とりあえず話を聞いていたフェルンが口を開いた。
女神様に対して畏敬の念を持っていたフェルンは、その存在を確かめるように質問する。
「その事と貴方が女神様になったこことは、何か関係があるのでしょうか?」
「結局、無人の大陸で「もの探し」は、非常に困難なのですよ。
直接見える所にあるとも限りませんし、人を対象とした呪具なので、
そもそも人がいないとその現象すら起こりません。噂も広まりませんし…。」
ティナーシャは数千年にも及ぶ呪具探しと、オスカーとの離れ離れの長すぎる時間に、
かなりの疲労感を滲ませながら続けた。
「その中で最後の一つがどうしても見つからず、万一この大陸に存在したのなら、
探し出すのが困難と思われて…、他の大陸で戦乱により住居を失った人々や、
無実の罪にて終身刑となっていた計20,000人ほどの人々を、私が記憶を操作した上で
この大陸に移住させたのが皆さんの祖先となります。」
突拍子もない話を聞かされ、キョトンとしてしまう3人。
それらの顔を見て、ティナーシャは慌てて続ける。
「まぁ…、よいです。この大陸は私の都合で現在があると理解してもらって。」
「うーん…、でも連れてきた20,000人に魔族は含まれてないんでしょう?
なんで魔族なんかが存在しているの?」
「私たち魔法を扱う者の前には現れませんが、さっきも言ったように
ナフェアは今も存在していて、この大陸の人口が増えすぎるのを監視しています。
そこで人口増加を抑止するために、旧知でこの世界全体の魔王だったトラヴィスを
この城に召還して、対処してもらおうと考えたんです。」
「いくら人口の増えすぎを阻止したいとしても、魔族使って人間殺させるのって
どうかと思うよ…。」
「まぁ、そこそこ立ち回れるとは思っていたのですけど、ダメだったみたいですね…。
ところで、あなた方の此処へやってきた目的って何ですか?」
「ここに来ると、死んでしまった人間と会話できると聞いたから」
「……。貴方、私が設置した石碑に触れて、過去の人々と
会話してこなかったのですか?」
フリーレンは不意を突かれ、考え込む。しばらく間を置いて、
「確かに会話してきたね。なんかウェディングドレスなんて着てたような気がする」
「(笑)それでは物足りないとかですか?」
「そうだ、目的は達成できてたんだ…。」
フリーレンは、なにかスッキリした表情でフェルンの方を向く。
「ねぇ、フェルン。フェルンはハイターに会いたいと思う?」
「えっと…、フリーレン様が決闘みたいな事してまで、会いたいとは思いません。」
「そう…。目的が無くなっていたのだね。」
そのやり取りを見ていたティナーシャが、ボソッと呟く。
「そんな決闘のような生死をかけるみたいなのではなく、
この数千年でどんな魔法が使われるようになったのか、
興味があるだけなんですけどね…。」
「興味本位?」
「まぁ、手合わせ程度でも戦ってもらえませんか?」
「うーん。未知の魔法に興味がないわけでもないか…。
大怪我するのとかは「無し」だからね。」
魔法収集を趣味にしているフリーレンは、その魅力に抗うことができなかった。
ゆっくり三人が椅子から立ち上がると、3脚の椅子がすっと消える。
シュタルク、フェルンの二人は視線を合わせた後、壁際に歩いて移動する。
同時に、王座からフリーレンと同じ床の上に、宙を浮いて移動したティナーシャは
少し距離を取り、嘗て魔女や王妃として生きた「威厳」を漆黒の瞳に宿し、
「さぁ、始めましょう。」と言って消えた。
フリーレンは最初、何が起きたのか理解できなかった。
ただ、この場は危険と察知しただけで2メートル位、後ろへ飛ぶのがやっとだった。
さっきまで立っていた所へは、ティナーシャが振り下ろした細い剣が空を切っている。
「チョット!」
珍しくひきつった顔をし、フリーレンがティナーシャを睨む。
それに対して、疑問の表情のティナーシャは、
「どうかしました? あれっ、この世界は「転移」が一般化していないのですか?」
「一部ソレと似たことするのはいるようだけれども、一般化はしてない。
それと、魔法使い同士の戦いで「剣」なんか使うのってどうなの?」
「うーん…、確かにそうですね。私が特殊すぎるみたいですね。
それでは、転移と剣は封じ手にしましょう。」
「いや、転移は今見たんで解析できた。ホラッ。」
そうやってフリーレンはティナーシャの背面に移動する。が、転移前の場所で
杖が床に倒れて、少し高い音をたてる。
「初歩的な失敗ですね。構成の中に手持ちの物品に関しても術式が必要なんですよ。」
ティナーシャは笑みを浮かべながら、フリーレンの杖を持ち主のそばに転移させる。
付け焼刃では歯が立たないと思ったフリーレンが「やっぱり転移と剣はナシで…」
と言いながら、近距離からのゾルトラークを放つ。
その魔力量だけで危険を察したティナーシャが、防御構成を組み終えないうちに
上半身を飲み込み、あちこちで爆ぜるのを感じた。
光勢が消えた後、服の一部が焦げ、自慢の長髪が短くなってしまった
ティナーシャの姿があった。
「つーう…、体の方は結界でなんとかなりましたが、外見はひどいものですね。
オスカーが見たらきっと怒られてしまう。」と口をへの字にした。続けて、
「今のであなたの魔力量は知りえたのですけど、なぜそこまで「隠ぺい」に
拘るのですか?」
「その方が魔族を欺けるから…。」
「貴方は心底魔族を嫌っているみたいですが、私のいた世界ではそうでもないですよ。
現に、貴方が倒したトラヴィスも、私の古い友人でしたし、私自身も魔族の一人だった
過去があります。一体トラヴィスはどんな魔族を召還していたのでしょうね?」
「少なくても、友達になりたいなんて魔族はいなかったけど…。」
「そうですか…。さて、続けますか。」
先ほどのような攻撃を警戒したティナーシャが、少し距離をとったうえで、
首を傾け、笑みをたたえた口元でそう告げた。
それからしばらくは、強い魔力が込められた火、雷、圧力といった現象を片方が放ち、
もう一方では、防御、回避のいずれかで直接のダメージを防ぐ攻防が続いた。
そんな中でフリーレンが感心していたのは、部屋の壁や天井に設定されていた
魔法に関してだった。
「この結界、強い魔力も吸収するんだ。」
壊れもせず、反射もさせずに魔力を吸収している結界は、今の戦闘の中で
不可思議でしかなかった。
形勢が変化しだしたのは、ティナーシャがフリーレンの杖に攻撃を集中しだしてからだ。
フリーレンが魔法を放つ時、常に杖がティナーシャに向けられる。その時を狙って
四方から攻撃を集中させていたティナーシャが、不意に下から強風を浴びせ、
杖の先端の平たくなったところが煽られた。
フリーレンはとっさに方向調整しようとするが、遥か横に迂回させていた矢を
ティナーシャが強引に歪曲させ、杖の先端を打ち砕く。これで万事休す。
「ハァー、私の負けというコトで…。杖が無くても魔法は使えるけど、
威力が半減するからね。」
「この世界の魔法は、杖とか、私のバラまいた聖典に僧侶が手を添えるみたいに、
媒介に頼る人が多いみたいですね?」
「まぁ、それ以上に壁とかに施してある結界、私のどんな魔法も
吸収してるとこ見ると、単純に想定内っことなんだよね?
杖があっても致命傷みたいのは与えられないや。」
「そうみたいですね。さて、私の勝ちということで、そうですね…、月に5日くらい、
そこの王座に座ってもらいましょうか? キチンと転移を教えるので、それ以外の日は
好きに行動してもよいですよ。あと、暇つぶしに私の所持している魔導書を
この場所に運んでもよいのですが、文字が違いますからね…、
役には立たないでしょう。」
心底いやそうな顔をしたフリーレンがため息をつく。
「嫌だよ、そんなの…」
「あっ、そうだ! こうして言葉は通じるので使い魔を貸し出しましょう。
魔導書を代読させてください。不在時の留守番にもなりますし、一石二鳥ですね。」
こうして、フリーレンは魔王(代)として、この城に時々やって来るようになったとか…。

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