くにたち市民オーケストラ 府中の森芸術劇場

前半の「イタリア」「スペイン」両奇想曲が抜群だった。
過去に1-2度はお聴きしているかもしれないが、筆者の乏しい記憶力では特に印象に無く、それほど期待しないで伺ったのだが、予想は完全に覆される…。とにかく鳴り出した瞬間から、「生音」を1か月くらいご無沙汰しているうちに、まあさきの耳が突然良くなったんじゃないか? と錯覚するくらい音の明瞭感が高い。とにかく揃っていて、視覚的に例えるのなら、晴天時に空港近くを低く飛んでいる航空機のように、人工物として音の一つ一つがくっきり浮かび上がっている。これがたいていのアマオケさんだと、雲くらいコントラストはあるのだが、輪郭はあやふやなコトが多々あるのが常。さらに、金管楽器の皆さんの「弱い音」の出し方がアマオケを超越していて、ただただ、至福の時を過ごさせてもらった。こういう音楽を月一くらい聴いておくと、精神的にプラスはあっても、マイナスの要素はどこにも存在しないと思う。

Posted by maasaki

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