多胡碑

国道254号を走る度に、気にはなっていた。ただ、相手が石なので、腐ったり、崩壊する筈も無く、そのうち…が長引いていた。たまたま、妙義山の近くをバイクで走ろうと思い立ったついでに、少し寄り道をする。周囲は普通の集落、公園の一角にお堂の様な建物が有るが、コレが多胡碑の覆堂だ。中を覗き込むと薄暗い上に、石碑の彫が浅いと言うか、千数百年の歴史の所為で、磨り減ってしまっている。が、ガラス戸横に有る、一般家庭玄関先の呼び鈴ボタンを押すと、左右の斜め下からライトが照らされ文字が浮かび上がる。ヲヲ、文字はやけにアッサリしている印象。当時の「彫り」技術が未熟だったのかも知れないが、「明朝体」みたいに無駄な抑揚が施される、ずっと大昔の書体だからか? よくわからんが、歴史の重さを感じる稀な経験。


Posted by maasaki

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