縄文杉


朝4:30、民宿をそ~っと抜け出し、登山バス乗り場の屋久杉自然館へ向かう。天気は「雨」。ずっ~と「雨」。そんな行程の始り。5時少し前に到着しても、一番バスには、既に55人様(補助席を含んだ最大定員)がご乗車済み。筆者は辛うじて20分後の2番バスに乗り込むことができた。林道を進むこと約30分、荒川口に到着する。縄文杉までの10キロ強、トイレは少なく、1番バスのお姉様方が長蛇の列…(観光立国を志向するなら早急な改善が必要だけど、自然遺産との兼ね合いは難しいね)。それを横目に、元木材運搬用の狭軌レール上をひたすら歩く。レールの上は「スベる」ので論外だが、枕木上は間隔がマチマチだったり、冠水していてホント歩き辛い。靴なんか既に水が浸みていて、今後、足はずっと「水中」状態(苦笑)。それでも、途中の「小杉谷」からは、レールの間に「板」が打ち付けられていて、かなり歩き易くはなった。約8キロ位歩いてレールとバイバイし、急な木製階段を上がっていく。が、山道じゃん…。前日、湯泊温泉の露天風呂で話してた、名古屋のオッチャンは「登りは無い」と言ってたくせに、ほとんど「崖登りじゃねーか!」。筆者は膝に爆弾を抱えていて、一昨年の羊蹄山以来、登山は封印してるんだけど…。とか思っても、ここを進まにゃ目的が達成できない。帰路の「下り」に不安を感じつつ進む。1キロ程度の急坂で尾根上に出て、後は多少楽な道。ひとつ残念なコトは「あと何キロ」といった案内が皆無で、周囲に大木がゴロゴロしだして、「目的」を通り越してしまわんか? なんて思った矢先に縄文杉は存在した。デカイ上に、雨が強く、ガラ携でまともな写真が撮れない。が、確かにココまでやって来たのだから、それで満足。最初は「この大雨が屋久島の大自然を育てたんだ」なんて「綺麗ゴト」いってた筆者も、あまりの惨状に辟易して帰りを急ぐ。結局、往復とも3時間半。なんとか膝は激痛寸前で歩ききったのだが、帰りは「登り優先」が有って、ツアーのご老体集団への「待ち」が頻発した。そして、本日最大の失敗、帰りのバスは15:00が頭で、温泉で暖まろうと、「頑張って」歩いてきた筆者は約2時間、荒川口のベンチでボーっと過ごす。縄文杉に行き着くことだけ頭に有って、チト下調べが足らなかった。

Posted by maasaki

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