11/26 東京音楽大学シンフォニーオーケストラ


清水和音さんのラフマ3番を聴きに出かける。なんで音楽大主催の公演で、かつ¥1,500.-の低価格なのか?、最初「ぴあ」の検索結果を見たとき、不可解に思ったのだが、東京音大の教授をされている事が解り納得(個人的にはピアニストと大学教授のどちらが「本業」で、もう一方が「副業」なのか、下世話な質問をしてみたいところだ…)。さて、会場の東京芸術劇場には今回初めて出かけたのだけど、駅に近いことと、ホールがやたら高いフロアに有って、エスカレーターで延々上層部に導かれることに驚く。ヲヲ、第1、第2バイオリンの20人がみんな「お嬢様」だよ(実際は3列目に数人の男性がいた)。前にも書いたけど、高等音楽教育機関の事情をこの大学で見て取れる(のか?)。
清水さんの演奏を生で聴くのは3回目で、全部ラフマ3番なのが筆者の病気の進行度とも言えるが、それだけ依頼を受けている清水さんも、国内の第一人者という事で間違いないだろう。が、なんか、ミスタッチ多くないですか?(素人が失礼すぎる?) 演奏の合間に「手」を首のところで暖めたりしてるのは、寒さ?緊張?よく判らない…。まぁ、それほど気合が感じられないのも、中年オッサン(失礼)の余裕に感じられて、好ましく感じる。部分部分では強烈な押し出しも健在だし。ただ、そんな時に後ろのオケが置いて行かれるというか、霞んでしまうのが残念な所。身内の気安さが、過度の依存と言う「甘え」になってると言うと、少し言い過ぎか…? 
楽しみにしていた演奏が「そんな」感じなので、2曲目のマーラーに関しては、せっかくだから聞いておこうか…、的な演奏前の感じだったが、いざ始まると、全然完成度が違うことに驚く。配られたプログラムには今後、2カ所で同じマーラーを演奏することらしいので、練習量が格段に多いのだろうが、かなりの完成度と感じた。これが聞けただけでも幸いである。

Posted by maasaki

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