ゲファーレン室内合奏団 ルネこだいら

今回の目的は、一度「生」で聴いてみたいと思っていた、モーツアルトのヴァイオリン協奏曲第5番なのだが、ソリストは丁度一か月前、西東京の公演で指揮をされていた「お師匠様(筆者独断呼称)」の藤田めぐみさんだ。しかも、ヴァイオリン協奏曲第3番と豪華2本立てと言うか、リサイタルの様相? チョットばかし電車賃をケチって(少し風邪気味でバイクは自重)、「新」小平駅から約2キロ、30分ほど気温30度越えの中を歩く。当然、途中裏道を選択して道に迷ったことは触れない。会場に開場時間5分遅れで着く。筆者の知る限り「オケ専」に情報は無く、西東京で配られたチラシだけが宣伝媒体と思われる上、入場料(千円)のワリにはお客さんの入りが6割程度なのは、お師匠様のご人徳としか…。オケについて触れておくと、今回が「お初」の公演で、団名は指揮者さんのご発案とのコト(特筆すべきは、すごく平均年齢が高そう)。見た目どおり(?)の安定した落ち着いた演奏だった。ただ、お師匠様の演奏の為に集まった方々…という筆者の邪推は払拭できない。指揮をされていた「保谷弦楽アンサンブル」と「掛け持ち」はヴァイオリンの4名様という微妙な数…。
さて、お師匠様の演奏はと言うと、それはプロオケでコンミスを務められた経歴が示す通り、ソツなく素晴らしい演奏なのだが、素人目(耳?)には、テクニックよりも「経験値」高そう…、という感想が正直なところ。独奏(カデンツァ?)での、引っ張りとタメが、「私が主役よ!」感をいっそう際立たせていた(御色直し1回も含む)。まあさきの妄想は別として、価値ある公演だった。
ただし、聴衆はイタダケ無い。演奏中に携帯がブルったり、鈴の付いたバックを落としてみたり…。極めつけは独奏者に演奏後手渡そうとした花束を、演奏中に取り出そうとしてレジ袋かセロファンをガサゴソ…。そんなの手渡すところを見たくなかった筆者は、メインの曲が終わった直後、2、3回手をたたいた後、ホールを出てしまった。なのでアンコールは判らない。まぁ、久々夜の公演だったので、腹の虫がタマに鳴っていた自分も「厳密」には他人様を批判できんか…。

Posted by maasaki

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